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2009/06/10

香りの訓練

Ucc 以前、香りがメディアとなって人間社会を支配する映画「パヒューム」について触れたことがあった。そこから類推するに、香りに関しても、言葉と同様に、視覚や聴覚に訴えるのと同等の香り言語文法が形成されることがありうると考えるようになった。

きょうは、神戸にあるUCCコーヒーの本社にある「コーヒーアカデミー」のN氏を訪ねた。明日、取材に応じていただくので、1日まえに伺って、内容を詰めておくことが必要だった。

Ucc_3 そのなかで、クラシフィカドール(コーヒー鑑定士)の話が出て、米国の例が紹介された。その中で、「香りのキット」というのがあって、ワインの香りを判定する訓練に使うのだそうだ。これと同じ原理で、コーヒー用にも開発されたものがあるとのことで見せてもらった。

ポテト香り、土香り、レモン香りなど数十種類の小瓶が箱に詰められていて、序列つけられている。有名なコーヒーの香りとしては、ナッツやチョコレートがあるが、それ以上に、このキットは豊富な並びを見せている。味覚や嗅覚にも、豊富な言語Ucc_5 文法があり、それらを駆使して、鑑定士たちは日夜、コーヒーを評価していることになる。日常生活のなかには、まだ浸透していないが、もし言語のようにこれらの香りがもっと喋り始めたら、日常生活も豊かになり、香り言語、色彩言語入り乱れて、たいへんな事になるだろう。

N氏に別れをつげ、ディレクターのF氏と三宮の街へ出る。あいにく、雨が強く降っていたので、アーケード沿いの店に入る。さらに、以前から入りたかった、大丸の1階にある、エスプレッソの専門店で、今日最後のコーヒーを飲む。旧居留地の古い建物が雨に濡れて、光で輝いていた。

Ucc_6 因みに、上の香りのキット写真で、壜の影がないことにお気づきだろうか。これは、カメラマンがビデオ撮影するときに、専門の照明の人がセットして撮っていたものを、横から撮らせてもらったのだ。それは、この隣の写真のような、巧妙な反射板を使っている。

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