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2009/06/11

最終ロケ

Ucc_7 コーヒー取材ロケの最終日となった。

きょうは、昨日のコーヒーアカデミーの部屋をお借りして、講師のN氏と、ベテラン鑑定士で、UCCの幹部でもあるT氏にインタビューをお願いしてある。

Ucc_8 コーヒーの味、味覚とはなにか、という基本的なところをじっくりと話していただいた。コーヒーの味覚には、それぞれ細かい、苦さや甘さなどの味覚があるが、統合的に見れば、やはりコーヒー独自の味というものが存在し、それらが規格化されて共通の味が確定できる、というところが素晴らしかった。

Ucc_9 相対的で主観的な感覚が、なぜ絶対的で客観的な味として確定できるのか、という点が焦点であった。答えは、番組を見ていただくとして、このなかでT氏によるカップテイスティングは、見ごたえがあった。

Ucc_11 サイズの測り方、カップの上澄みのすすり方、点数評価の手際よさなど、うまく番組の時間に入ればよいな、と思うくらい興味深い。T氏は、ブラジルのコーヒー院の免許皆伝で、現在はコーヒー院は廃止されているので、もうこの資格を取る事は不可能なのだそうだ。

ひとつだけ、面白い事に気づいた。それは、鑑定表である。この形式は、組織によってすこしずつ違うのだが、これに書き込むときには、細分化されている判定基準にしたがう。疑問に思ったのは、訓練によって、コーヒーそれぞれの味覚は共通化し規格化されていることは認めたとしても、書き込まれるのは実際にはひとつひとつの味覚の評価だけでなく、後味などの統合化された味が基準として提示されているのだが、この統合的な味覚の判断基準まで、規格化することは可能なのだろうか、ということだった。

Photo_11 ロケを終えた後、お世話になった広報のI氏にお礼を述べて、ロケ班とも別れる。いったん、神戸の元町に出て、以前お休みで飲むことができなかった樽子屋珈琲店に寄るが、今回もすでに店が閉まっていて駄目だった。余程、巡り会わせが悪いらしい。そこで、以前にも寄った、「グリーン・コーヒー・ロースター」でメリケンブレンドを飲んで、神戸を去ることにする。

お土産は、コーヒー博物館で、今日から発売し始めたという、Bodum社のコーヒー豆メジャーだ。Ucc_12 大きなほうのメジャーが、10グラムで、裏返して小さなほうのメジャーが7グラムになっている。1杯ならば、10グラムで、追加して2杯目を入れるならば、追加分は7グラムということになる。ちょっと重いが、ステンレス製で、綺麗な流線型を描いている。

Photo_12 コーヒー豆のメジャーでは、先日伺ったK氏の経営するミ・カフェート社のメジャーがイタリアのガラス製で美しかったが、これは年間会員でないともらえないので、ちょっと手が届かない。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。