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2009/06/28

弘前の街と喫茶店

Photo_7 朝から夕方まで、講義は二日間びっしりあり、その前後や移動日には幕張での委員会や、講義が重なっているので、今回、折角弘前まで来ても、街歩きはほとんどできない。じつは、6月に、学生のKさんがわざわざ横浜からこの弘前へ面接授業を受講しに来ていて、市内観光のパンフレットやバスの時刻表などをたくさん仕入れてきてくださっていた。

それによると、戦災に会わなかった分、古い歴史的建造物が街のいたるところにあり、それをめぐるだけでも、たいへん楽しいのだそうだ。

Img_2861ということを聴いていたので、お昼休みに街の中心部である土手町近辺を散策した。ちょうどよさこい祭りの日に当たっていたらしく、市外からも観光客が押し寄せてきていた。

じつは準備運動で、朝の講義が始まる前に、弘前大学の構内にある「外国人教師館」を拝見させていただいていた。ちょっと部屋自体は狭かったが、しっかりした造りの瀟洒な家だった。

Photo_8 旧市立図書館は、遠望するに止まり、まずは昼食を。太宰も通ったという古い喫茶店「万茶ン」へ寄る。表通りによさこい連が来ていたので、みんな観客として出てしまっていて、店には客はひとりもおらず、ゆったりと食事ができた。喫茶店には学生がくるのか、と質問すると、旧市街には若い人は来ず、歳を召した女性客が中心だということであった。

Photo_9 ちょっとコーヒーがもの足りなかったので、土手通りを横切り、川を通り過ぎて、左にまがったところにある、こちらのほうが古いのではと思わせるような名曲喫茶「ひまわり」へはいる。ベートーベンのバイオリン協奏曲が耳に飛び込んできた。この一瞬で、この店が気に入ってしまった。

たぶん、3時間くらい本を読んでいても、大目にみてくれそうな余裕あるつくりで、滞留した文化のほこりが素晴らしい。ここは、学習センターの女性の方々の推薦であった。

Photo_11客の90%以上は、女性客であり、いつものように素晴らしい居心地の良いところには、女性しかいない、という法則性がここでも当てはまっている。ゆっくりと協奏曲の半分(全部聴いていると45分ぐらいあったと思うので、講義に間に合わなくなPhoto_12 ってしまう)を楽しみながら、今日の最後の一杯になってしまったのであるが、コクのある、以前は(あるいは今も)自家焙煎を行っていたと思われる味の、コーヒーを飲む。

Photo_13 帰りに、大学までの途中にあった「昇天教会」を外から眺めて、講義へ戻った。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。