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2009/02/20

三日間の引越し

Photo_22 研究室の移動は、5年前に一度行い、さらに2年前にもう一度行った経験がある。もう歳なので、さすがにちょっと片づけをしても、脱力感があり、いつも使っていない筋肉が痛い。

若いときには、20数回の引越しの経験にものを言わせて、ほとんどひとりで、結婚してからは妻とふたりで、整理を行い、引越しを行ってきた。けれども、やはり研究室の移動には、書籍が伴うので、家の引越しとはわけが違うのだ。

Photo_16 どのように違うのかといえば、とにかく多種多様な書籍の位置をバラして、再び同様に配置することがたいへんなのだ。したがって、もし自分で行い始めると、その場所を確定させるために、つまりは移動の仕事を先延ばしにしたいために、ついには本を読み始めてしまうのだ。これほど非効率な仕事はないだろう。読み始めたら、止まらないのは目に見えている。本がモノに見えなければ、引越しなんてできないだろう。

そこで引越し屋さんの説明によると、第1日目には、女性がふたり来て、本を段ボールに詰めます。第2日目には、運搬専門の人たち6名が来て運びます。また、それと同時に、書架を解体して、新しい研究室で組み立てます。第3日目には、再びふたりの女性が段ボールから本を出し、書架に納めます、ということなのだそうだ。

Photo_17 結局、書籍だけで、段ボールの数は100個を超えてしまったが、当初の150個と言われていたのよりは、ずいぶん少なかった。大学の先生としても、少ないほうだと思う。この本を次から次へ、私情を挟むことなく、機械的に段ボールに詰めていく女性たちに感謝した。記号でどの書架にあった本なのかがわかるように、段ボールへ書付が行われ、図示して記憶されていくのだそうだ。

Photo_18 そうそう、いつも壊さずに運ぶのに苦労する、鳩時計も忘れずに荷造りしなければ。これは友人のK氏とI氏が記念に持ってきてくれたものだが、研究室にあると、本ばかりの空間がちょっと安らぐ感じがするのから不思議だ。

二日目に来た書架の専門家は、2年前にも来ていただいた方で、見覚えがあった。手際よく解体していき、整然と運んでいった。壁に直接支柱を打ち付けるタイプの書架で、壁にそれだけの強度があるのか、心配だったが、これは飽くまで補強であって、ほんとうに地震に大丈夫かどうかはわかりませんと正直におっしゃっていた。けれども、書架が倒れてくるときは、壁が崩れるときだから、そうなったら、建物全体の問題になります、とのことで、安心してよいのか、恐怖を感じたほうが良いのかは、わからなかった。結局は諦めなさいと言われたように感じたのだった。

Photo_20 さらに、運搬の方々には、2年前に千葉学習センターに置いていった積み残し分も運んでいただいて、感謝感謝であった。ひとりではやはり運べないものがどうしてもある。たとえば、大テーブルなど。台車もふたつ駆使しなければ運べないものもある。今回、懸案だったこれらを解決して、すっきりしたしだいだ。

3日目には、再び書架に本を納めていただいたが、仕舞うよりは整理して並べるほうが時間がかかった。この差はどうしてだろう。途中で、荷物が増えたせいだろうか。これまで段ボールのなかで眠っていた書籍群も、今回復活して書架に並ぶことになった。

さいごまで残って、整理を行っていたら、結局9時近くになってしまった。写真で見えるように、まだまだ段ボール2_2は20個ほど、開けられていない段階で、タイムアップになってしまった。引越しは消耗戦であることは、これまでの経験でわかっていたが、それでもこれまで溜めていた要らない物を一掃できるという点では、精神衛生上たいへんよろしい行為であることも確認できた。

Photo_21 さいごにいつも愛用している椅子を机に差し入れて、今日の引越しはひとまず終了とした。幕張のファーストフードの店で、紙コップのコーヒーを飲んで家路に着いた。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。