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2009/02/06

魚市場について、その2

3 第1市場見学の成果が上がったので、その日の講義も進んだ。今日は、最後の日になってしまったので、朝の4時には目が覚めてしまって、せっかくだからというので、ホテルからはかなり離れている、半島の東端に位置している第3市場まで出かける。

3_5 この市場は、魚市場を超えている。水族館が店を開いているような雰囲気だ。魚屋へ行くと、鯛や平目が並んでいて、多様な魚が並んでいるように見えるのだが、ちょっと考えればわかることだが、魚屋の店先より、もっと多種類の魚が市場には水揚げされているのだ。

3_3 ひとつひとつ見ていくと、日が暮れてしまう。それを数時間で取引を済ませるのだ。市場というものの威力は、市場主義者がいう以上に、ここの現場では強力だ。それは毎日の積み重ねのなかで、習慣として行われているからに相違ない。

みんな顔見知りのくせして、知らぬ顔で次から次へ取引を成立させていく。それが市場の醍醐味だ。

Photo_11 それにしても、これはヒラメなのか、カレイなのか。魚類辞典を持ってくれば良かったな。ふぐはすぐわPhoto_12 かったのだが、ものの本では、ふぐ市場は下関に集中していると聞いていたから、こんなにたくさんのふぐの水揚げがこの銚子で行われているとは想像できなかった。街を歩いても、銚子のふぐなんてまったく売られPhoto_13 ていなかったし、ふぐ料理の店も無かった。考えてみれば、先日行った生簀の店でも、ふぐの生簀があるわけは無いのだが。

Photo_14 すずきや鯛が考えていたより少なかった。すらとした体型の魚は、見た目にも綺麗で、紳士然としている。だが、たぶん筋肉質の硬い肉ではないのだろうか。荒波の太平洋をこの硬質の鱗で覆われた身体で、しゅっしゅっと泳いでいたのだろう。

Photo_15 かにやアナゴ、うなぎなど桶ごとに、固められていて、こんなに多種類の小さなロットの商売を市場で行われているとは思わなかった。さらに、圧巻はあんこうだった。それもたった1尾で存在感があった。これだけの多種類の魚がそろえば、やはりそれ相応の仲買人の数が必要だろう。こちらのほうも、その数の多いこと夥しい。

Photo_16 講義が始まる時間が迫ってきてしまったので、早々に退散して、なにか見逃したものがないか、もう一度振り返った。銚子港のはるかかなたの太平洋が迫ってくるのが見えた。これを書いている最中に、港の潮の香が漂ってきていた。ふたたび訪れることは無いかもしれないが、この香りだけは覚えておきたいと思った。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。