« 思いがけないこと | トップページ | 街の豊かさは何に表れるか »

2009/01/03

今年の初仕事

Photo_12 新春恒例となりつつある、修士論文の読み込みのために、幕張の放送大学へ行く。ことしは、快晴続きで、雲の少ない正月三ヶ日となった。左の写真の右端に、ほんのちょっとだけ、放送大学のアンテナの先っぽがみえるはずだ。

公園の道も、すっかり冬支度の木々で覆われ、常緑樹の緑が濃さを増している。いつもは、年末の31日か、正月5,6日に行うのであるが、ことしはこれからも詰まっているので、3日に行うことになった。さすがに、放送大学には人影は見えない。守衛さんだけが詰めていた。けれども、すでにメールだけはびんびんと入ってきていて、H先生はすでに仕事体制に入ったようだ。

Photo_13 研究室からは、遠く幕張のビル群が見える。窓の前のテーブル席について、さっそく読み始める。ことしは事情があって、副査分を含めて全部で10名を超える数になった。多い方で600枚ほどを書いてくるので、全部に眼を通すとなると、かなり時間がかかる。

Photo_14このようなときには、大テーブル一杯に論文群を広げて、もちろんコーヒーを飲みながら、ゆったりと一日かけて読み込みたいものだ。かなりの力作のものから、ちょっと問題のあるものまで、比較する間に、論文たちの達成の程度がわかってくる。

このテーマならば、このポイントについて、どのように述べることができるかと予想しながら読んだり、この展開をしていくと、どこまで論ずることができるか、と限界を見定めたりしながら、進めていく。一番楽しいのは、もし自分自身でこのテーマを書くとしたら、どのようにしようか、と想像することだ。

どうしても頭から離れないので、比喩もワインがらみになってしまうが、やはり論文にも「栽培」と「醸成」とがあるように思われる。どのようなテーマで、どのような作業をすれば、どのような果実になるのか、というのは、「栽培」であり、論文でも必要最小限、自然に任せて、これを育成することが重要だ。

これに対して、「醸成」については、あまり早くでも駄目で、あまり遅くても駄目だ。ちょうど良い期間、寝かせておいて整理検討を十分し、校正に時間をかけないと良い論文にはならない。

Photo_15 と、えらそうなことを言うけれども、他の人の論文は悪いところがすぐわかるのだが、自分の論文となると、それがすぐにはわからないのはどうしてだろうか。

一日はあっという間に過ぎて行き、窓から夜景が見えてくる。今日、一日のコーヒーは、昨日の大和橋のコーヒー屋から購入したブラジル・サントス。すこし薄めに入れて飲み続ける。

|

« 思いがけないこと | トップページ | 街の豊かさは何に表れるか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今年の初仕事:

« 思いがけないこと | トップページ | 街の豊かさは何に表れるか »