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2008/11/14

プローブの誤解

メディア論のマクルーハンが好きであったと思われる言葉に、「プローブ(probe)」がある。探索するという意味に使われている。

081025_105301_3 身近な言葉なら、exploreがあり、もともと狩猟の叫び声という意味だったので、こちらのほうが含蓄があり、マクルーハン好みのように感ずるのであるが、なぜ彼がプローブを使ったのか、不思議に思っていた。

先日来、通っている歯医者さんで、プローブについて聴いた話をここに書いたが、その後プローブを実際に見せてくださって、写真も撮らせてもらったのだ。

それでわかったのだが、「目に見えない歯肉の中に、ぶすっと刺して、どのくらい膿んでいるのかがわかる」などとわかったふうのことを、書いてしまったのだが、実際はこの表現とはかなり違っていた。

081025_105302_2 歯医者の先生と、アシスタントの女性の方が懇切丁寧に教えてくださったのだ。プローブの使い方を聴くと、歯肉に刺すのではなく、歯と歯肉の間に潜ませて、どのくらいの隙間が空いているのか、を計測するスケールであることがわかったのだ。

マクルーハンが気に入った理由は、ここにあると思われる。つまり、歯と歯肉の中間で、このプローブははたらくのだ。中間にあって、計測する道具として、プローブは使われる。歯と歯肉の間であり、医者と患者の間であるところで、感覚を計測して表示するメディアとしてプローブは作用するのである。

写真では、かすかに針の先に目盛りが入っているのがわかる。おそらく、マクルーハンもこの話を歯医者から聞いた(のではないか、と思われる)ときには、膝を打って、なるほどと思ったに違いない。

ちょっと宣伝になるが、来年度4月から放送になる『市民と社会を生きるために』というラジオ番組で、この話を使わせていただいた。

最近、K珈琲から焙煎豆を購入しているのだが、いつもは標準的で、確かな味のブレンドだったが、今回ばかりは渋みがかなり出てくる。ブレンドのなかに、あまり蒸すと良くない作用を及ぼす豆が入っているらしい。今日のコーヒーは、ポットに入れて、学習センターで2杯、3杯と飲んだ。渋みも最初だけで、途中から味がすっかり変わって、コクのある味を示すようになった。この味なら、楽しめる。寒さが身体に凍みる季節には、やはりコーヒーが良いのだ。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。