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2008/09/01

ワインを夢見て

再来週は、いよいよワインの国へ出発だ。すこし気が早いとは思ったが、旅行会社へ行って、切符を買ってきた。とはいっても、集中講義なので、遊び心は失わずにしっかりと持ちたいが、やはり中心は講義なので、行動には制約はある。

9月のJR正規料金で、行きと帰りの特急料金が異なることのあるのをご存知でしょうか。ちょうど夏休みの閑散期から、その滞在期間の間に抜けるために、その差額が出るのだそうだ。

ということで、気持ちは早くも甲斐の国へ向かいつつある。これまで何回か甲府には滞在しているが、あまりにも素晴らしい喫茶店があるので、コーヒーのほうへばかり目が行ってしまい、なかなかワインにまでは気が回らなかった。

けれども、お土産として買って飲んでいたワインが、横浜で一般的に売られているワインとは、何処となく違うのだ。嗜好品文化を勉強するものにとって、今回はすこしワインにも目を向けようと考えたしだいである。

調べてみると、甲州をめぐるワイン文化には、現場だけあって、濃密なネットワークが築かれ、面白い構成を見せていることがわかった。嗜好品が結ぶ人と人の関係は、ワインでも典型的な盛り上がりを見せている。

第一に、季節性が重要だ。人間関係の結びつきについて、一年のうち濃淡があるのが面白い。第二に、中小のワイナリーに勢いがある。キザン、キャネー、イケダなどなど。第三に、自動車の発達が、ワイン消費者をかなり普及させたらしい。直接ワイナリーを訪れて、ケースで購入していく顧客がかなりあり、需要層が都会以上に育っているらしい。

季節になると、「完売」という文字が、酒屋さんの店先に並ぶのだそうだ。ということで、現地を訪れるからといって、必ずしもすぐに美味しいワインにありつけるわけではないのは残念だ。ともかく、山国では、自動車に乗れないということは、基本的な生活ができないことを意味している。それは、先日の大町でも、痛感したところだ。ワイナリーを訪れるには、自動車は必需品らしい。この点でも、わたしは美味しいワインには到達できないだろう。

だから、結局はいつものことだが、想像のワインを飲むよりないだろう。ところで、さきほど記者会見があって、福田首相が辞任した。首相夫人は、ワイン通で鳴らした人だと聞いている。先日の洞爺湖サミットでも、甲州ワインが出されたらしい。ところで、要らぬ節介かもしれないが、今晩はどのようなワインを飲むのだろうか。

ひと言付け加えるならば、総辞職というよりは、もうすこし我慢して、解散・総選挙を行って欲しかった。(現在の支持率低下と景気下降のもとでは、難しいが)推測であるが、むしろそうすることを近い将来に予想しての辞任なのかもしれない。自民党という組織温存のための辞任劇という感じが否めない。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。