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2008/08/17

旧盛岡高等農林学校の建物

以前、熊本学習センターへ行ったときには、すぐ近くに、旧制五高の建物のが残っていて、そこでは夏目漱石が教えていた。今回は、岩手学習センターから農学部を越えていったところに、旧盛岡高等農林学校の建物(重要文化財)が、農学部の資料館として残っていて、ここでは宮澤賢治が学び、研究した。

http://www.museum.iwate-u.ac.jp/shiryoukan/shiryoukan.html

昼休みには、学習センターの事務長Sさんが案内して、その資料館と、かつての正門や門衛室(すでに100年も経つそうだ)まで、連れて行ってくださった。岩手大学のホームページに掲載されている、上記の写真では、外観しかわからないが、じつは中に入ると、資料がたくさん並んでいるのはともかくとして、この二階全部が大講堂になっていて、柱が一本も通っていないのだ。地震などに対して、これまでよくぞ耐えてきたな、という感じである。

080816_092201_3岩手学習センターは、数ある学習センターのなかでも、もっとも恵まれた環境にある施設のひとつだと思う。盛岡市内から歩いても大したことない距離だ。岩手大学の中心を占めている。岩手大学の図書館の階上にあって、岩手大学生と同等の利用ができる。しかも、新しく、ゆったりとした造りの学習センターだ。センター長のN先生は温厚で、親しみやすい。放送大学本部の先生方が、次から次へ訪れて来るのも、理由がわかる。

わたしの講義した部屋は、右上の写真に見える4階の、三つの窓の部屋で、機器の整備も完璧で、たいへん使いやすい講義室だった。

このような学習センターで講義を行うことができるのは、たいへん光栄である。関西の学習センターと比べると、やはり学生風土の違いは歴然としていて、どのような形容詞が適当なのかは分からないが、学生の方々がたいへん「奥ゆかしい」感じがした。活発ではないという意味ではなく、なんとなくではあるが、ひと呼吸入れてから発言するという風情なのだ。わたしの育った信州も、このようなリズムなので、よくわかる。先日の長野学習センターの講義でも、同じように感じたのだ。

講義では、質問を十分に受けることができ、それでも時間ぴったりだった。恒例の拍手とともに大団円。ひとりの学生が寄って来て、いつもはすぐ寝てしまうのだが、今回は眠ることができなかった、とおっしゃる。それは、残念でした、とお答えした。

帰りに事務長さんが送ってくださるというので、ネットで調べておいた自家焙煎の珈琲店「機屋」へ寄る。ここも、苦味の効いたコーヒーだったが、講義のあとの疲れにずんずんと響いてくるのだ。

080817_165302 ここから、駅に向かって途中に、宮沢賢治の「注文の多い料理店」を生前に出版した「光源社」という民芸品店があると聞いていたので訪れることにする。先日の仙台でも、支店を見学した。これも先日岡山での展覧会を見た、柚木沙弥郎がデザインした童話の絵や、「可否館」の看板などが中庭にあって、良い空間を作り080817_165101 出していた。けれども、このようなところでは、いつも女性しか居ないのだ。喫茶店へ入ろうと思ったが、若い女性で満員で、老人の男性が入るスペースは残念ながらなかった。

080817_165301 それで、このあと多くの方から、お土産を期待されていることを思い出して、探して歩くことになる。じつは昨日、タクシーの運転手の方から、「ぶちょうほ饅頭」というのがあって、糖蜜が饅頭に入っていて美味しい、ということを聞いていた。そこで、デパートなどいくつかの店を当たってみたが、完売とのことで、ついに手に入らなかった。

仕方がないので、駅のお土産やさんで、香りのとても良い一関の和菓子を購入して、間に合わせた。最後に、盛岡へ来たら、三麺を食べなければならない、と言われていたので、にんにくのこってり入った「じゃじゃ麺」に挑戦した。スープのたっぷりしたものを頼んだ。麺といっても、うどんに近い麺で、冬に食べたらまた一層美味しいのではないかと思われた。

今日最後のコーヒーは、にんにくのにおいを消すために、駅のスタンドでアメリカン。早々に、新幹線はやてに乗り込んだ。岩手学習センター職員の皆さん、学生の方々、たいへんお世話になりました。じつはセンターに傘を忘れてきてしまいました。街の金物屋さんで買ったものであまり良いものではありませんが、これからの驟雨のときにでもご利用ください。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。