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2008/07/04

教材検索システムの一般公開

Retro3_2 放送大学の「教材検索システム」がようやく陽の目を見ることになった。これまで試作されたシステムは、数えることができないほどである。

それまでの4年間にわたり、放送大学のスタッフはもちろんのこと、国立印刷局や教育振興会の方々にたいへんお世話になった。

また、このような検索システムを持つことができるのは、日本の大学の中でも、放送大学だけである。すべての科目に教科書テキストを持っているという独自性を最大限発揮すべきだと思われる。今日のように、知識があふれ、情報が飛び交う時代に、検索をして比較を行う意義は十分あると考えている。

今日のように、著作権への配慮がこれほど厳しく問われる時代はない。今回公開されるデータベースには、そもそも本文は含まれていない。だから、教育目的で非営利的な使用であるから、こんなに慎重になることもないという方もいらっしゃったが、やはり執筆者には断るべきだろう、という方もいらっしゃって、全員の方への周知をすることになった。

このこともあって、一般公開は大幅に遅れてきた。けれども、大方の許しを得た段階に到達することができた。関係なさった方々に感謝申し上げるしだいである。

http://ou-j.net/search/

上記へ入った後、初めて検索なさる方は、「初めてご利用になる方は、こちらから ≫」の表示にしたがって、まず「ユーザーID」「パスワード」を自分の好きな記号・番号で登録してから、ログインして使用していただきたい。

やはり、注意しなければならないのは、検索ということには限界があるということであり、それを知りつつ、いかに自分の想像力を結合していくことに、この検索を使うか、ということだと思われる。テキストという現実に対して、自分の想像力による現実を作り出すことができるか、それが検索の成否を決めるのだと考えている。

多科目間・他領域間の言葉の旅をぜひ楽しんでいただきたい。そして、もし「これは」という検索例、あるいは言葉や考え方の比較例が見つかったら、ぜひお知らせいただきたいと思う。この欄でも、紹介していきたい。

本文を含んだシステムも試行したが、著作権処理が難しかった。今回のものでは、検索を自宅で行ってもらい、そのページ箇所をメモして、教科書テキストは図書館で見てもらう。あるいは場合によっては、教科書を購入していただくことにした。

日本の大学図書館には、放送大学のテキストがかなり揃っているから、その大学の学生たちも、レポートを書くときに利用してもらえるのではないかと思っている。先生方にとっても、自分の分野の言葉が大学教育でどのように使われているのか、調べるときには、たいへん都合のよいシステムではないかと考えている。

この点では、放送大学の内部よりは、外部でかなり活用していただけるのではないかと期待している。もしそうなれば、社会的貢献ということになるのかもしれない。けれども、それはちょっと「狸の皮算用」のような気がする。そもそも、放送大学の印刷教材を書くために、どれだけ著者の方々の血と汗が流されたのかを考えれば、もっともっと多くのところで観ていただき、さらに活用の道を探るべきではないだろうか。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。