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2008/07/26

試験近くの人間関係

昨日から、放送大学は定期試験の期間に入った。昨日と今日は大学院の試験なので、人数も少なく、センターもたいへん静かだ。玄関ホールには、フェスタ・ヨコハマのいつものメンバーの方々が参加券を売り出して、常駐している。

放送大学における試験と、一般の大学における試験と、すこし違うのではないかと思えることが少しだがある。なぜなのかはまだ、よくわからないことがあるので、確かなことはいえないのだが・・・。

たとえば、試験近くになってくると、いろいろな方から急に連絡が入り、交際が活発になってくる。もちろん、学生の方々からは、質問票が届いたりして、それに答えなければならないことは、あるのだが、それだけではない。試験のときにお会いする方々が何人かいらっしゃる。日ごろ、ご無沙汰しているので、試験のときならば会うことができるということだろう。

それから、放送大学では、この時期にちょうど来年度の計画を立てなければならないので、その先生方との連絡がある。また、わたし自身が講師として、地域の学習センターから呼ばれて、シラバスを送らなければならない。

来年の話を今からするのは、ほんとうに実現するのかわからないので気が退けるが、青森と長野、それから東京圏では文京で講義を持つことになりそうである。青森は初めて呼ばれることになるので、楽しみである。

ちょっと脱線気味で不謹慎だと叱られそうだが、試験は1種のカーニバルのようなものとしても位置づけられているようにも思える。日ごろ、家に閉じこもって勉強していた人びとが一斉に、学習センターへ集まるのだから、やはり学生の方々にも、晴れがましいところではないかと思われる。

試験に真剣に臨んでいることはわかるのだが、どう比較してみても、一般の大学生よりは、圧倒的に余裕があるように見えるのだ。それは、ある種の諦めであるのかもしれないが、ここまでやったのだから、という開き直りがきちんとできているのだと思われる。

そこで思うのだが、試験に同化作用を求めるタイプと、異化作用を求めるタイプとがあるようだ。教科書や先生の言うことに忠実な解答を求めるタイプと、それらを理解しつつもそれとは別に、それを超えるような解答を求めるタイプと、言い直してもよいかもしれない。

一般の大学では、経済学のような経験科学の場合、後者のタイプの試験は行い難く、前者のタイプになる気がする。それに対して、放送大学の学生には、経済の経験が存在するので、後者のタイプの答え方をするように思える。もっとも、これはわたしの科目に特有な現象かもしれないが・・・。

さて昨日、宇都宮の大学に赴任しているN先生から便りがあって、やはり宇都宮にある栃木学習センターから、面接授業を頼まれたとのことであった。N先生は放送大学の1期生で、お茶の水女子大学を出て、大学の教職に就いたのだ。放送大学のことを悉く知っていらっしゃる方に、面接授業をお願いできるのはたいへん喜ばしいことだと思われる。

大学のシステムの再生産が行われるようになって、初めて大学が伝統を重ねていくことになるのだろう。気が付くと、来年度は開学25年目に当たり、四半世紀が経つことになるのだ。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。