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2008/05/20

五月の嵐

明け方、雨の音で目を覚ました。昨日から雨続きで、K大学へ行くときにも、レインコートで吹き付ける雨を避けなければならないほどだった。

図書館で、来週からの授業で使う資料をたくさん仕入れたので、帰りに雨はいやだな、と思っていたのだが、こちらのほうは帰りに止んだのだ。安心して、寝床に入ったのだが、やはり夜中になって雨に加えて、風も強くなり、壁に吹き付けるようになったのだ。

朝になっても、風雨が収まらないので、息子も大学へ行くのを見合わせている。テレビでも、警戒警報がなかなか治まらず、横浜から東京へ、さらに千葉へ向かっているようにも思えた。

わたしが大学へ行くころには、幸いなことに、雨も風も通り過ぎたあとで、自動車で電線を見回っている東京電力の係員も、また鎌倉街道を走っていく救急車のサイレンも、すこし手持ち無沙汰なようだった。けれども、5月にこのような嵐に遭ったのは、記憶にはない。

この雨で恩恵を受けたものも居る。玄関を出て、向かいのOさん宅に咲いているバラは見事な花びらをつけている。大学への途中の生垣にも、真っ赤なバラと真っ白なバラが咲いていた。雨がつやつやとした葉っぱを演出し、花びらを洗って、水滴を太陽の光に反射させていた。

いつのまにか、街の彩りは、つつじ色からばら色に変わっていたのだ。雨で空も洗われたのだから、明日からは五月晴れを望みたい。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。