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2008/04/27

千葉学面接授業の2日目

きょうは、夕べの雨もあがって、天気がよくなりそうだ。講義がなければ連休前半をのんびりと過ごすことになっていたに違いない。

結局、昨日の講義は、昼に始まり、夜の8時半まで続いた。休み時間が節約されているために、夕飯も20分くらいで食べなければならず、ちょっと厳しいイブニング・スクーリングとなった。きょうは午後から5時間程度なので、昨日よりはかなり余裕がある。

学生の方と話すと、勤め人が多く、今日が終わって、明日から会社だから、土日の面接授業というのは結構厳しいんです、とおっしゃる。

けれども、講義のほうは順調で、学生の方々から出る質問もかなり面白いものが多く、こちらもたいへん勉強になる。金融について講義するところまで来ると、銀行関係の学生が多く居るので、気が抜けない。

たとえば、金融制度が激変していて、政策上の概念ががらがらと変わってきているが、そのなかで日銀の「公定歩合」が・・・、などと不用意に言ってしまった。現在、公定歩合にあたるものは、「基準割引率」あるいは「基準利子率」といっていて、かつての公的な強い意味の「公定歩合」というものは存在しないのだ。現在では、公定歩合という言葉は死語になっていて、公式文書には一切使われていない。

最後になって、学生が手を挙げて、公定歩合という言葉は日銀ではつかわれていません、と直ちに指摘されることになるのだ。油断大敵、火が茫々。

弁解めいて聞こえるかもしれないが、公定歩合という言葉を使わないと日銀が宣言したのは、いまから1年半くらい前である。わが放送大学大辞典で検索してみると、放送大学のテキストのなかでも、まだ金融論をはじめとして、9科目22箇所にわたって使用されていることがわかる。日本経済史などの歴史記述で出てくるのはやむを得ないとしても、ほかの経済テキストではまだ現役の言葉として使われているのだ。これらが一掃されるまで、もうすこし時間が必要かもしれない。

終わってみると、いつもより活発に質問が出るクラスだった。質問の数は、近年のなかでも最多数だったのではないかと思う。質問の多さにつられて、クラス全体の方の頭のなかが活発になっていくのが、こちらに伝わってくる。

きょうは質問の時間も十分とっても、終了時間がぴったりであった。最後は、いつものとおり、拍手を受けて無事講義は終わりとなった。(いつもよりちょっとばかり拍手の音が大きく聞こえたのは、おそらく自己満足の現れであろう。)

昨日から気になっていたのだが、どうも見慣れた顔が、この講義室の真ん中に座っているのだ。誰だったかな、と授業中に考えていたのだが、すぐには出てこなかった。あとで挨拶にみえてようやく思い出した。じつは、この3月まで本部の部長さんだった方が、他大学の先生に転職なさったということで、参考のため、この講義をとったということだった。参考になったとは到底思われないが、やはり、このような時、放送大学だな、と思う。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。