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2008/04/28

高校時代の「公民」

連休中にもかかわらず、きょうはK大学の講義で出勤だ。最近の学生は、出席についても真面目で、連休と関係なく、講義に精勤してきている。

K大では、講義の出欠は自動化されていて、講義室にある機械に、学生証をかざすだけで電子的に出欠が記録される、という簡略されすぎたものなので、先生方はあまりこの機械的方式は信用していないらしい。また、きょうもそうだったが、学生証を忘れてくる学生が200人のなかには毎回一人は存在するために、それを再度登録しなおす苦労がかかってしまう。自動化が、かえって仇になっているのだ。

きょうの講義のなかで、学生の状況でよくわからないことがあった。それは、彼らの高校時代の履修状況だ。アダム・スミスやホッブズを知らないというので、それでは、高校時代に「公民」あるいは「政治経済」をとった学生がどのくらいいるのか、聞いてみた。

ところが、手を挙げたのは、出席している200名中、10人ほどであった。このクラスには、工学部所属学生も多いが、過半数は社会人文系の学生なのだ。それでも、ホッブズの「リヴァイアサン」を聞いたことがない、というのはショックだった。「公民」のうち、ひとつは必修だ、と理解していたのだ。

結局、講義からすこし道草を食って、周りをすべて説明しなければならないということだ。先週から、どうも予定通りには、講義が進まなくなった理由がようやく分かってきた。ちょっと首を傾げている学生がいると、丁寧にも、寄り道をせざるを得ないことになっていることが、しだいに遅れに連動してきているのだ。

けれども、このように目の前の学生の状況がわかるから、確認できることであり、このことは良しとしておきたい。道草はそもそも昔から嫌いなほうではない。最近の学生には、嫌がられるそうだが。

帰りに、妻に頼まれた買い物をして、久しぶりに伊勢佐木町に出て、古本屋と有隣堂を回る。ジャズ喫茶で読書をしようとしたが、時間が早かったので、開いていなかった。仕方ないので、きょう最後のコーヒーを焙煎専門の「まめや」で。モカブレンドをいただいて、素直に帰ることにする。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。