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2008/03/11

南島の文化

1990年代には、南島文化論が盛んに論じられた。沖縄には、「辺境」という言葉よりも、「南島」という言葉のほうが似合うような気がする。どちらも、マージナルなことを表す言葉であることは間違いないが、それでも現実のなかで、「南島」という言葉の響きのほうがすべてを覆い尽くしている感じがある。

たとえば、花粉症という問題がある。T先生は、沖縄には杉の木がないから、花粉症は存在しないよ、という。それはやはり、南島文化の特質だと思われる。単に花粉の問題ではなく、社会のストレスや人間関係のこともあろう。

ということで、この時期に今回の沖縄出張を選んだということもあったのだ。ところが、わたしに限っては残念ながら、沖縄に来てからも、花粉症が強く現れて、鼻水が止まらない。他の花粉に反応しているのだろうか。

080309_150301  朝から雨が降っていて、宿舎の「研究者交流施設」という無機的な名前の施設も濡れて、眼に映える。

ふと窓越しに視線をやり、目を凝らすと、そこには立派な花粉の山が存在するではないか。杉ではないにしても、似た樹木の針葉樹でしかも花が満開なのだ。いずれにしても、これもひとつの原因になっているに違いないだろう。

Kouryuu2けれども、ここで原因究明しても、実際に沖縄の方がたには、あまり花粉症は出ないらしいし、東京で花粉症だったひとも、沖縄に移住してから花粉症は出ないとおっしゃっていた。わたしも明日には、東京に戻るのだから、もし現在原因がわかったとしてもどうしようもないだろう。今回は、どうせ同じことかと諦念する。

Hakubutukan2沖縄来訪の仕事はおおかた済ませることができたので、早めに宿舎を出て、県立博物館見学を予定する。以前の博物館は首里城のちかくにあって、たいへん古きよき伝統を継承していた。ほかの先生もおっしゃっていたが、周りの環境との親和性が良くて、これまでの風土のなかで醸成されたのだろう。

Hakubutukan_3 新しい県立博物館は、美術館と併設されており、ごらんのような砂の要塞という様相を示している。新収集品の展示を行っていたが、まだ本格的な企画に至らずに、見学者にとってはなんとなく欲求不満状態であった。まだ、美術館が開いていないことも、原因かもしれない。僭越ながら、うまく軌道に乗ることをお祈りするのみである。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。