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2008/03/19

サポーターの合宿

午後から雨になった。きょうは、神奈川学習センターのサポーターたちが一堂に会しての合宿である。いままで、なぜ行われなかったのか、不思議なくらい当たり前に企画されるべき合宿なのである。学生と先生が学習センターについて徹底的に討論する場を作った。

もちろん、放送大学は大学なので、卒論や修論を仕上げるためのゼミナールは行われているし、そしてまた、学生の方々は同好会やサークルなどで、自主的な合宿は行われているのだが、社会人の大学としては、生涯学習特有の合宿があっても良いのではないかと思われる。

約30名の参加者が、神奈川学習センターに関してそれぞれ課題ごとのチームを作り、どのような問題点があるのかを洗い出し、それらについての解決方法があるのかを話し合うのである。言葉でいってしまえば簡単なことのように聞こえてしまうが、じつはそこに至たる道は無限の道筋がある。というより、どの道を通っていくのか、まったくわからない状態で、お互いに確かめながら方向を定めようというのだ。さて、うまくいくのだろうか。

Oさんが「バス研修旅行」について報告し、FさんとTさんそれにわたしが、「地域連携」についてしゃべり、さらにKさんが「同好会」支援について説明を行った。そのご、10時を回り部屋が閉まるというので、1階のロビーに席を替えて、一番問題となっている「学習支援」についてYさんの問題提起の後、話し合いがえんえんと続いた。

問題となる現実があるのだが、けれどもその現実はじっさいには見えない。そのとき、人々は勝手にその現実を想像してみているに過ぎないのだ。ひとりでは見えてこない問題、このような混沌とした状況に、指針となるような言葉を与えてみようというのが、今回の趣旨である。みんなで集まって比較し、つき合わせてみれば、どうにかなるかもしれないという、良い意味で楽観的な人びとが集まったといえる。

問題は、「サポート」ということだと、端からわかっていた。どうしても、サポーターという言葉には当事者というよりは、応援者としての言葉が染み付いてしまっている。けれども、現代ではサポートされるほうがかえってサポートしている場合が多い。つまり、互いの島に、それぞれ乗り入れなければ、真のサポートは存在しないも同然だからである。

たとえば、学習センターが毎年行っている「バス研修旅行」という行事がある。じっさいには、先生方が企画を立て、懇親を主たる目的として、具体的な計画が組まれることになるが、ほんとうのところ学生の欲求に合わせる形態をとって、成立しているのが実情だ。研修という意味ははるかに忘れられていて、学生のニーズが現実をサポートしているのだ。今回、サポーターにその企画をお願いすると、すんなりといくつかの計画が出てきて、テーマは、より学生の側にたった計画が組まれそうだ。学生の希望・欲望のもっとも近くにいるのが、サポーターなのだから。

大きなガラス窓には、嵐のような強い風と雨が吹き付けている。心象風景と、現実の風景は相似形なのかもしれない。あすは晴れることを願っている。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。