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2007/10/30

肥満度とステーキランチ

Body Mass Index (BMI=体重÷身長÷身長)という、有名な指標があって、この値が25以上で肥満と判断される。わたしたちの世代だと、約30%がそれに該当する現状だそうだ。今日では、ほとんどの人がこのBMIを日常会話で使っているほどだ。

かなり前になるが、卒論のテーマで肥満を書いた人がいて、日本にも本格的な肥満の時代が到来したことを知った。当時は、栄養学的なことでは知られていたが、まだこの事に対する日本人の社会的関心があまりなくて、文献を探すのに苦労なさったようである。

それが今日では、50歳代では、3人にひとりが肥満である。したがって、日本人のその方面の知識のなかには肥満注意という考え方はかなり定着してきている。数年前に、『デブの帝国』という、なぜ米国で肥満が増えたのかを分かりやすく解説した本を読んでから、さらに興味を持つようになった。脂肪ばかりか、炭水化物が肥満の原因で大きいこともこのとき知った。

最近になって、定年を迎えた老年の男性が街に大量に出回るようになって、独特なライフスタイルを見せるようになっている。そのなかで、ホームなどで電車を待つ間に、スナック菓子やアイスクリームなどを頬張る人を見るようになった。

わたしもこの心境をすこし理解できる年代に差し掛かっている。甘いものを食べると、なんとなく落ち着く気がするのだ。それは肥満願望とでも言えるような衝動も含んでいて、社会のなかの肥満文化を底支えしていると思われる。

苦味や、渋味という味覚は、社会のなかで「労働」と結びつく事が知られているが、甘味(や辛味)は、おそらく「快楽」や「解放」というイメージと結びついているような気がする。労働文化から快楽文化へ、定年と同時に転換するのではないか。もっとも、R・バルトのように、極度に肥満を嫌う方もいて、単純な快楽文化とは異なるだろう。そのうち、調べてみたい。

ということで、やはり前書きが長くなってしまったが、最近の食事の免罪をしておこう、という企てである。じつは、3週間連続で、ステーキランチに通い、生クリームが一杯かかったワッフルにかなり満足を覚えている。きょうは、いつも現代GPのホームページ作成でお世話になっているTさんを誘って、また先週行ったばかりの「ステーキ共和国」へはいってしまった。最後のフルーツ食べ放題まで、フルコースをまたまたこなしてしまった。

昼食のあと、生活と福祉のカンファレンス室へ伺うと、F先生、H先生、M先生、N先生が会食なさっていたので、雑談に加わった。そこでも、BMI増大の共犯者を作るべく、ワッフルの宣伝を行ってしまった。もっとも、この専攻には健康科学の専門家たちがいらっしゃるし、そもそもスリムな体型の先生方が多いから、いくら勧めても問題ないと思われる。

さて、現在のところのわたしのBMIはどのくらいなのか。計算によると、25にぎりぎりの23を示している。この調子でステーキランチ(あるいは甘いワッフル)を続ければ、いずれは25を超えることになるだろう。ちょうど限界に差し掛かっている。「デブの帝国」へ入国する、あるいは帰化する転換期を迎えている。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。