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2007/10/22

夜間大学の非常勤講師

K大学の非常勤講師をはじめてから、25年ほどになる。京都大学へ移ったM先生の紹介で、すでに物故してしまったが、金沢大学へ移ったT先生が特別に世話してくださった。

最初の授業は、やはり印象深くて、今でも覚えている。学生たちは何を間違えたか、教室の前から後ろまで、4人掛けの椅子で一杯に詰めて座っていた。満員の出席状態だった。

今ちょうど、K大学が横浜専門学校と呼ばれていたころの写真や、卒業証書、先生方の紀要などが、附属図書館に展示されていて、当時の熱気が伝わってくる。やはり、ビジネスに関係した人びとから、この大学は支持されたのだろう。それは、夜間の学部が設けられていたことからも、察せられる。展示によると、「勤労青年のために、夜間部を設けた横浜初の高等教育機関であった」とのことであった。

その伝統ある二部夜間の授業も、昼間と一緒に受け持つことになったが、何年目ころからか、途中から夜間の受講生数が大幅に減っていった。ある年には、わずか2名というときもあった。

ついに数年前に、夜間が廃止されることになり、来年度は最後の4年生が残るのみとなる。そこで、夜間の授業科目を整理するらしい。きょうは、経済学部のY先生と話して、来年度は昼間だけに限って開講することにした。

そもそも、経済学を教える先生になりたいと思ったのは、夜学で教えたい、ということがひとつの動機になっていたので、今回の件はたいへん残念である。やはり、夜は勉強に向かないのだろうか。そんなことはないと思うが・・・。夜間学校(イブニング・スクール)という響きはとても素敵だと思う。

今回の件は、K大学の決定なので仕方がないとしても、放送大学でも制度はあるので、なんとか夜間コースを作ってみたいと思った。

来年度は、したがって、K大学へ通うとしても、たっぷりと図書館へ寄る時間的な余裕ができる。夜間講義が廃止されたことは、かえすがえすも無念、というところだが、他方で図書館での勉強がほぼ週一日確保できた、という点では、かなり喜ぶべきことだと思い直したしだいである。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。