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2007/10/16

ワッフルとポタージュ

幕張へ向かったが、空が今にも泣き出しそうである。電車に乗っているうちに、急速に気温が下がってきた。ふつう、横浜から千葉へ向かうと、次第に暖かくなるのだが、きょうはどうも逆のようだ。

気温が上がることを期待して、亜麻色の初秋向きのスーツを着てきたのだが、もうすこし厚いものを着てくればよかったと反省しきり。明日テレビの収録があるので、涼しい感じのネクタイをしてきたのだが、それもすこし季節はずれの感じがするくらいだ。ここで風邪をひくわけにはいかない、と思いつつ、電車のなかではたっぷりとうたたねをしてしまった。

このようなときには、栄養とスタミナをつけるに限る。寒さは空腹感を運んでくるのだ。残念ながら、いつもの中華料理の「ホイトウ」はお休みなので、すこし足を伸ばして、久しぶりに「ステーキ共和国」のドアを開ける。

ウィークデイにいくと、サーロイン・ステーキ・ランチには、飲み物はもちろんのこと、サラダとフルーツが食べ放題なのだ。そして、問題のワッフルが付くのだ。数日分のスタミナがこれで十分という気分になる。

じつは、このワッフルで失敗してしまった。きょうまで、ワッフルに気づかずにいた。サラダ・バーの隣には、スープ群が並んでおり、ああ美味しそうなポタージュがあるな、と思い込んでいたのだ。

スープ椀に、ポタージュと思い込んだ、ワッフル生地を盛って、テーブルに戻ってきた。いざ、飲もうとしたら、どうゆうわけか放送大学の職員のかたが、来ていて見ていたらしく、つつっと寄って来て、「これはワッフルなんですが・・・」と言う。

あははっと、大笑いの場面である。危うく、助けていただいた。放送大学には、親切な職員の方がいるのだ。

ステーキも、ここはオーストラリア産で美味しいのだが、このワッフルの味がやはり忘れられない。今晩の夢にまで出てきそうなくらいスイートな美味しさだった。専用の電熱器を使って、約2分ほどで焼きあがるので、ホイップクリームをかけて、好みのジャムを加えて、さっそく頬張る。病みつきになりそうである。

今を遡ること半世紀、各家の台所の隅には、かならずワッフル用の鉄板があって、学校が終わって家に帰ると、おやつにホットケーキかそれともワッフルかという時代を経験してきている。

いつごろから、ワッフルの鉄板が家から消えたのかといえば、やはり中学生になったころだったと思われる。都会に出てきて、こちらも大きくなってきて、甘いものから遠ざかるようになって来たからだったと思う。だから、そのころ経験した甘い味を覚えていても不思議ではない。

ワッフル経験がなかったからといって、人生がすっかり変わるわけではないかもしれないが、ワッフル経験があると、大人になってからも、子ども時代を懐かしみ、さらにワッフルの味を思い出してみたいという気になるのは確かである。

したがって、ステーキ屋さんにワッフルが置いてあるのは、たいへんわかる気がする。アメリカ人は、ステーキを食べに行って、昔懐かしいワッフルの味を楽しみながら、ちょっとしみじみとするに違いない。四角いワッフルも流行ってはいるが、ここはやはり丸いワッフルを半円形に折って、思い出を挟み込んで食べたい。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。