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2007/09/18

講義しやすい教室とは

ロビンソン・クルーソーが完全に憑依したらしい。昨日は海を眺めていたが、今日は山のなかに来ている。本を肌身離さず持っていたために、放浪癖が伝染したらしい。

070918_172501 今日からYP大学で、4日間の集中講義である。朝の9時に着くあずさ号で甲府に来た。すぐに街を歩き出して、講義まで余裕があったので、宿泊場所に荷物を置き、ついでに自転車を借りる。観光用の無料自転車の用意されているところが、甲府という都市の充実を現している。徒歩しか手段のないものにとっては、街を縦横無尽に走り回ることのできる便利な器械なのだ。

大学に着くとさっそく、大講義室に通された。今回は受講生の数が増えたのだという。半円形に広がり、階段教室になっていて、しかも縦の列が少ない、たいへん使いやすい講義室だ。

わたしは歩き回りながらしゃべるタイプなので、教壇の前が十分空いていて、なおかつ、後ろの席まですぐ行くことができるような作りはたいへん都合がよいのだ。

そもそも、四角い教室が苦手なのだ。正面からしか学生と向かい合えないのは長時間ではくたびれて来る。その点で、黒板やスクリーンを学生と一緒の側から眺めることができるのは、たいへん話しやすい。これまでの教室の中でも、1、2を争う良い教室だ。

いままで出合った教室で、最悪の教室は、じつは放送大学の東京文京学習センターの大講義室である。四角い教室の典型で、しかもうなぎの寝床のように、細長く、100名以上がそこに座るのだ。おーいと一番後ろの人に呼びかけると、なんだと帰ってくるまで、かなりの時間がかかるように思える。すこし大げさな言い方だが、そんな雰囲気なのだ。また、この教室は一度窓際の席に座ってしまうと、通路が狭いため、外へ出ることができないという状況もあり、教師にとって最悪ばかりでなく、受講生にとっても最悪なのだ。

この点で、欧米の教室は、開放的だ。学生は、まっすぐ前を向くのではなく、教師のほうを向くように、椅子が並べられているところが多いように感ずる。

講義が終わって、学生に食事の美味しい店を聞く。幸い、宿泊のところに近かったので、そこでパスタをいただく。やはり、山梨だけあって、ワインは安くても良いものがおいてある。

今日の最後のコーヒーは、夢にまで出てきた「ロッシュ」で濃い目のブレンドを一杯。半年振りだ。今日はもう少し仕事が続く。かけ流しの温泉で、肩こりを落としてもうすこし頑張ろう。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。