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2007/08/25

風呂釜の買い替え

我慢して使っていたのだが、風呂釜が限界に達した。整備はこれまで何回かしてもらったが、17年間も利用したのだ。償却しても、良い年数だろうと思う。

そこでインターネットで調べてみると、あるわあるわ、本体価格が半値のものが続々と載っている。けれども、湯沸かし器のP社の事件がまだ記憶に残っているので、こんなに安くても大丈夫なのか心配だった。それで、頼むのをぐずぐずと先送りしてきてしまった。

妻がメモを出してきて、そろそろ購入してという。けれどもやはり、信用のあるところを探さねばならないだろう。さて、どこに行ったらよいのだろうか。ところが偶然だったのだが、仕事の帰りに、川崎のラゾーナへよると、ホームセンターが入っていて、風呂釜を扱っていた。見つけたのは、ほんとうに、ラッキーだった。

さっそく、家に来てもらって、実際に合う機種を選定してもらい、見積もとった。価格もインターネット並であった。車を運転しないので、ホームセンターというところへあまり出かけたことがなかったが、このように駅のそばにあれば、たいへん便利だ。

そういえば、最近は風呂桶屋さんを見ることが少なくなった。ホームセンターのように便利なところができると、やはり淘汰されるのだろうか。

K大へ行く途中に、檜つくりの風呂桶を作っている店が一軒あり、いつも黙々と作業をしている。気がついたのは、木造り桶の店なのに、いつも店先にはプラスチックの古い風呂桶が積み上げられていることだった。

なぜか、ということは、ちょっと考えればわかることだった。新しい木造りの桶を依頼客へ収めると、古いプラスチックの風呂桶を引き取ってくるのだ。そのために、店の周りは古い風呂桶だらけになるのだ。

こんなにたくさんの古い桶が積み重ねられているところをみると、手つくりの檜の木の風呂桶も復活しているのかもしれない。

いまのところ、うちでは残念ながら、檜の木の風呂桶にする余裕がない。風呂釜だけ交換ということになるだろう。したがって、この風呂桶屋さんに頼むわけにはいかないのがほんとうに残念だ。

ところで、昔の家には、薪をそとから燃やす方式の風呂釜があった。この場合、湯加減をみるためには、燃やす人が付きっ切りで外にいて、火加減をずっと見ていたのだ。

このときに、両者の間に会話が成立するのだ。日ごろ話せないことも、湯に入ってリラックスすると通ずるということがあるのだ。近年になって、会話のできる風呂釜から、自動化されて1人ではいる風呂釜へ「進化(退化)」があったのだ。

(P.S.話は飛んでしまうが、「風呂桶」という文字は面白い。「風が吹けば、桶屋が儲かる」ということわざが入っているのだ。偶然だろうか。)

そういえば、風呂釜については、一度苦い経験がある。大学院生時代に、武蔵野の三鷹台で一軒家を借りて住んでいたことがある。そこには、木造りの風呂桶があり、趣きのあるのは良かったのだが、風呂釜はむき出しのガスバーナーだったのだ。

そこへマッチで火をつけて、風呂釜へ入れるのだが、バーナーがあまりに旧式なものだったので、スイッチのタイミングが悪く、ボンと爆発させてしまったことがある。幸いすこしのやけどで済んでよかったが、ガスの量が多ければ危ないところだった。

今回は事故になる前に、買え替えができるので喜んでいる。安全第一。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。