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2007/08/09

長野学習センターでの面接授業

あずさ11号に乗って、上諏訪に来ている。1号車に乗ったので、ついでに新宿駅で写真を撮った。ところが、旅の途中でポケットからこぼれ落ちたらしくカメラが見つからない。機械は諦めるとしても、その後撮った数々の写真を諦めざるを得ないのは残念だ。

ところで、列車に乗った途端、眠気が襲ってきて、あっという間に夢の世界へ行ってしまった。隣の客が眠気を持ち込んだのだ。わたし以上に眠りが深く、静かにずっと眠りつづけているのだ。眠りは伝染するという説に、大いに賛成するしだいである。夢うつつのうちに、上諏訪に着いた。

昨年見つけておいた(娘の推薦の)「旨いもの処 季彩」へ直行し、ランチをいただく。かなりのボリュームの「冷豚しゃぶしゃぶ定食」で、栄養十分、授業の準備も万端状態で長野学習センターへ向かう。

今年のテーマは、「経済社会のなかの階層制」ということで設定した。現代の経済社会にあっても、「階層的な上下関係」ということが観察され、このことが重要な人間関係を形成している。企業経済の問題、官僚制の問題、市場と組織の問題など、現代の最重要な問題がつぎつぎに出てくる。わたしにとっては、たいへん魅力的な問題なのだが、果たして授業としてはどうだろうか。反応が楽しみである。

途中、それぞれの経験を書いてもらった。職業上の階層経験を書く人、上司と部下の関係、親子関係の上下関係を書く人、町内会の先輩・後輩関係を書く人が多い。そのほかにも、ボランティア活動でのヒエラルヒー、自衛隊での経験、広告会社での機関別の格差、看護師と医師・患者との関係、教師と生徒との関係など。多彩な経済上の上下関係についての事例集がたちどころに出来上がった。

学生の方がたの経験の多さこそ、放送大学の取り柄である。授業を行っていて、いつも感じるし教えられるところが数多くある。と同時に、授業に取り込んで可能性の幅を広げることができる点でも、他大学にない教育実践が可能なのである。

ところが、理科系の方がたに聞くと、経験は必ずしも歓迎されるわけではないとのこと。先入見が邪魔して、授業が行いにくいということらしい。とはいえ、学生たちの経験の多さが、放送大学の特徴となっているは、たしかである。

070809_204301集まったレポートについては、今晩じっくり検討させていただくことにする。8時過ぎには、諏訪湖半で毎晩、花火大会が15分間くらいあるというので、散歩しながら見物する。

ちょうど公園のベンチが空いていたので、腰掛ける。湖のなかに設けられた人工島の初島から、打ち上げが始まり、音楽に合わせて、進行されていった。070809_205001

一発一発重みのある花火から、コンピュータ制御で組織化 された花火師たちのチームワークによるショーへと、花火大会も変化を遂げているらしい。花火大会そのものには満足したが、その後の車のラッシュには違和感をもった。浴衣姿で、ゆったりと歩いて花火を観るのではなく、みんなが車で来て花火を観る時代になっている。忙しい時代だな。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。