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2007/07/21

大きく重い荷物

午前中東京の図書館で調べものをしてから、午後娘が下宿先から帰ってくるというので、手伝いに行く。

自慢するわけではないが、我が家ではひとりも車の運転ができない。したがって、大きく重い荷物を運ぶには、宅配便を利用することになる。そして、残りは「強力」が運ぶことになる。

娘の下宿での荷物は、おおかた本と衣類と鍋釜の類になるのだが、まずこれらを宅配便で出してしまう。やはり通常の宅配便より重量が嵩むらしく、値段は高い。

けれども、問題は食器類のこわれものと、パソコン、生乾きのシーツ・タオル類、そして口の開いた洗剤などである。かつて宅配便に預けて痛い目にあったことがあるので、手に持っていかなければならない。

肩から掛けたリュックと、大きなボストンバックに頼る外ない。手荷物とはいえ、これらを合わせると、ひとり10kgくらいの荷物になった。

ずうん、と肩に荷物がかかって、地面が一瞬沈んだのかと思われた。それほど、10㎏の重みには厳しいものがある。たとえ老体に鞭打っても、重力の法則には逆らえない。

わたしの父が最後の引越しをしたときのことを思い出した。当時、すでに50歳ははるか超えていたと思われる。最初は新居に移った勢いで、段ボール箱を肩に担いで、階段を登ってきたのだが、途中で汗が噴出し、かなりキツイ表情を見せはじめた。

それっきり、リビングで長老たち相手に飲み始めてしまった。途中脱落である。やはり、歳には勝てなかったのだ。さて、わたしも父と同じ年頃になって考えてみるに、やはり運搬作業は、身体にはかなりキツいのだ。

今回も、途中ワインを飲みながら片づけをするまでは良かったのだが、その後荷物を肩に掛けたての移動がかなりこたえた。父がそうしたように、別室があれば、そこでワインを飲み続けたい気分だ。

あと1年経てば、父が亡くなった歳に追いつくことになる。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。