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2007/05/05

「コンテナ」という言葉

昨日のコンテナのような、ちょっと雑然とした言葉?を整理するには、放送大学のテキストほど参照するに適しているものはない。

さっそく、膨大なテキスト群に当たってみると、つぎのような言葉として使用されていることがわかった。

たとえば、 大学院テキストの「国際社会研究Ⅱ」において、輸送費負担の問題として、コンテナ賃料が問題となっている。またじつに、「言語文化研究Ⅱ」では、港湾労働者を取り上げていて、コンテナ船導入で労働者が減少する傾向にあることを伝えている。

さらに、学部テキストの「アグリビジネス」では、ダンボールからコンテナへという流通の変化を取り上げている。また、「商法」では、コンテナ輸送の賠償責任について、責任の制限を設けていることが指摘されている。「日本の製造業の新展開」のテキストでは、「二重反転プロペラ」という技術について取り上げている。二重反転プロペラという推進技術が、現在は大型タンカーにつけられているが、それがコンテナ船にも有効であることが述べられている。

ちょっと異分野と思われる心理学領域でも、心理学者サリバンの概念として「器・レトルト・コンテナ」が紹介されている。そして、「臨床心理面接特論」では、心理療法のなかで、クライアントの心を直接晒すのではなく、器やコンテナによる保護が必要で、それによって、心の変容が生ずるとされる。とくに、
面接室が、クライアントの保護をもたらす、「コンテナ」として比喩的に使われている。

心理学にまで及ぶような使われ方をするものとして、コンテナが存在しているとは思わなかった。昨日の疑問は、それでも依然として晴れないが、「容器」という概念の及ぼす広い世界を垣間見ることができた。今日のところは、ここまでにして、後日改めて、昨日の疑問に挑んでみることにしたい。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。