« 日曜ブロガー | トップページ | 「タイの染織」 »

2007/05/30

入院とネットワーク

今週になって、母が入院することになった。

判断の難しい状態が続いていたのだが、何回かの検査の結果、ようやくはっきりと骨折がわかったのだ。その場で、診察室からすぐに病棟へ入ることになった。

急なことだったので、なにも用意していなかった。そこで、当日家に帰って、再び病院へ入院の荷物を届けることになった。物資のほうは、次第に整えればよかったので、余裕があった。

もっとも困ったのは、日常生活のなかで済ましておかねばならない決済や、約束していた予定などの処理であった。本人しかわからないのが、ネットワークの(とりわけ、インフォーマルのネットワークの)特性である。

何日か経ってからも、本人宛に電話が何件か掛かってきている。明日予定されている会を休まなければならない事情を説明した。おおよその人脈はわかっていても、日常動いている約束をすべてキャンセルするのは容易ではない。

この2,3日の結果からすると、3つの親密なネットワークがあるらしい。第一は、近所の関係で老人クラブなどがある。病院から帰ってくる途中で、顔見知りのふたりの方が路上で話しているので、事情を説明するとお見舞いの言葉をいただいた。この関係は、これでネットワークを通じて、事情が広まっていくだろう。

第二は、ご近所にお住まいだが、歳をとっているので電話だけでお付き合いしている方々である。たぶん上記の電話のいくつかはこの方々だと思われる。このネットワークは、個人対個人だけの結びつきのようだ。したがって、電話が掛かってきたときしかわからない。母本人にも、今日確認してみようと思っている。

第三は、遠距離の友人で、年に1,2回しか連絡がない方である。同窓会や仕事仲間だった方々で、これも全部に連絡するわけには行かないので、どなたか一人に連絡して、ネットワークを使って広めていただくしかないだろう。

入院によって、これらのネットワークが断絶することになることが如実にわかる。つまり、入院するという重大なことが起こってはじめて、一人の人がいかに多くの人と関わっているのかを知らされることになる。

« 日曜ブロガー | トップページ | 「タイの染織」 »

日常生活の関係」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/173786/15265098

この記事へのトラックバック一覧です: 入院とネットワーク:

« 日曜ブロガー | トップページ | 「タイの染織」 »

社会経営研究配布中

  • 2015study

社会経営ジャーナル配布中

  • 2015journal

開いている講義    「社会的協力論」

  • cooperation

「音を追究する」第13回・第14回

  • art

「多様なキャリアを考える」第2回・第3回・第4回

  • cooperation

「グローバル化と私たちの社会」第11回

  • cooperation
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

Recommend

プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。