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2007/02/23

ラジオ収録の最終日

ラジオ収録の最終日である。

終わりはいずれやってくるとは思っていたが、あまりに簡単に訪れて、拍子抜けの感がある。放送大学では、テキストの執筆の合間に並行して、放送用の収録がある。

たとえば、テキストで苦労していると、放送のほうは意外に簡単に切り抜けることがときどきある。

今日は朝から順調に進んだので、先日行くのを諦めた展覧会へ帰りに寄ることに決めた。この点で、近代美術館は金曜日には夜の8時まで開いていて、たいへん重宝している。

Aさんから教えていただいた幕張からの最短距離の電車に乗って、一気に美術館のある竹橋へ。

目指すのは、「都路華香展」「柳宗理生活デザイン展」「横山大観の生々流転」とたいへん欲張りなメニューなのだ。玄関へ入ると、ちょうど生々流転の解説が始まるというので、レクチャーを聴きながら、40メートル(学芸員の方によると、7キロという重さなのだそうだ)の大絵巻に見入る。

もちろん、絵の素養はないわたしなので、鑑賞の方法も異なる。つまり、人と人の結びつきを絵画のなかに見てみよう、ということになる。

生々流転は面白かった。流転するのは、水の変化であり、山奥から中流を下り、大海へ出て、龍となって天へ登る、という物語なのだ。そのなかで、最初に、山奥で出てくるのは、木こりなどの一人ずつの労働する人なのだ。

それが二人、三人と、川が大きくなるにしたがって、集団になる。中流では、家族が登場する。そして、最後には大きな屋敷が出てきて、権力と金が集中した場所が描かれている。山奥の小さな住居から、最後は屋敷に至る。この途中に、人間のさまざまな結びつきが描かれることになるのだ。

柳宗理のデザインは、横浜に住むものにとっては、たいへん親しいものなのだ。横浜の市営地下鉄には、彼のデザインした椅子や寄りかかりのバーなどがある。かつて、飛鳥田市長の依頼で作成されたものらしい。

とくに、今回の会場にあったものでは、安楽椅子が気に入った。たっぷりとした曲げ木と組み木で背もたれが作られており、足がシンプルですっきりしている。現在でも、どこかで売り出されていても不思議でないデザインだ。

仕事と遊びの両方で、密度の濃い一日となった。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。