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2006/12/03

弘明寺公園の火事

娘から電話があり、弘明寺公園が火事とのこと。それはたいへんだと駆けつけようとしたが、幸いすぐに消し止められたのだそうだ。Img_1169a 娘は燃え盛りそうになったときに、たまたま通りかかったのだ。

6、7人のおばあさんたちがちょうど居合わせて、展望台のあるところから、ビニール袋に水を入れて、往復したのだという。そして、下にある図書館から消火器を借りてきたおじいさんが、完全に消したそうだ。

061203_075902 じつは今朝、原稿を書いていて、首から頭にかけて筋を違えたように動かなくなってしまったので、新鮮な空気を補給しがてら、弘明寺公園まで散歩してきたところだった。写真にあるように、急勾配の丘と、複雑に折り重なった谷間とでできている公園だ。

もともとは弘明寺という鎌倉時代からある、古い寺の境内だったらしいが、京急線がちょうど山の中腹を切り取ってから、上を公園にして、下を境内にしたと聞いた覚えがある。061203_080201

駅に隣接して、この公園はあり、なかにはプール付の図書館も設置されていて、なかなか良い環境を保っている。通勤・通学客が公園の中を通るので、朝夕には絶え間なく、人が行きかっている。

そのため、人びとの目が絶えず行き届いているという意味では、珍しい公園だと思われる。利用する人がたいへん多い、という特徴がある。ゲートボール場がみなとみらい地区を望む見晴らしの良いところにあって、朝には、常連が大きな声を響かせて、玉を転がしているのに遭遇する。

今回の火事でも、出火と同時に、人びとが駆けつけ、すぐに消し止められたというのも、やはり人びとが常にこの公園を巡っているからだと思われる。弘明寺公園の後援会もあるそうだ。

最近になって、散歩道の坂には、手すりが設置され、高齢者対策が施された。このような都市型の公園には希少価値があるので、かなり優遇されていると思う。そういえば、駅から直結する階段が造られたときにも、あまりの整備の迅速さと、その便利さにびっくりしたくらいだった。

急勾配の道が山まで迫り、斜面のいたることに家が立ち並ぶ風景の中で、この公園だけが余裕を持って維持されている。むしろ、周りがあまりに狭い地域だからこそ、このような広く開放されたところを求めて、わたしたちはこの公園に集うのかもしれない。

この高密度の土地利用と、そしてそれを上回るあふれる人口とを見ていると、ほんとうに「横浜」らしいな、と思ってしまう。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。