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2006/11/03

卒論の締切り間近

卒論の締切りが11月10日に迫ってきた。この時期になると、かつては郵便で分厚い封筒がどさっと届いたものであった。

電子メールで送ってくる学生が、きょうびほとんどである。今年度、手書きはついに1名になってしまった。丁寧な方もいて、提出までの時間の余裕を計って、ワープロで仕上げてプリントアウトしてから、郵送してくる。これはたいへん有り難い。しかし、こういう方も少数派になってしまった。

大半は、時間が迫ってきているので、つまり締切り間近になって、重いメールがストンストンと次々届く。それからが、じつはたいへんなのだ。パソコンの小さな画面上で、添削してコメントをつけ、送り返さなければならない。とりわけ祭日、土曜日、日曜日になって、何人かのメールが一度に着くと、夜になるころには、眼がしょぼしょぼしてくるのだ。

こうなってくると、パソコンとメールの普及が労働強化につながった、とする労働経済学の「柔軟性」学派のいうことも、多少信じたくなってくる。とはいえ、こちらの泣き言はこの際どうにでもなるから良いとして・・・

結局のところ、論文というものは、外から何か言っても、駄目である。こちらからは、ほんのわずかの刺激を与えて、注意を喚起するだけだ。

最後に、この時点でなにを言いたいのかと問われれば、卒論を現在仕上げている学生の方々に、もう一度と言わず、何回も何回も読み直して、自分自身で欠陥を発見して、さらに磨きをかけることを目指していただきたいということだ。

論文は自分の分身である。自分だけが特別な内容を書くことができ、それを愛でることのできるのも、せいぜい今のうちしかない。けれど、それももう1週間で終わってしまう。そのあとは一人歩きをはじめ、自分から離れていってしまうのだから。

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