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2006/10/22

乗馬とコーヒー

昨日、桜木町の競馬関連の話を出したが、調べてみたいなと数年前に考えていたことをそのとき思い出した。

それは、横浜での幕末期のコーヒーハウスの件である。当時、横浜の関内居留地から、本牧・根岸にかけて、乗馬道が造られていて、外国人が遊歩などに使っていた。その道沿いに、コーヒーハウスが造られたということだそうだ。

これは、草間俊郎氏の指摘になるものだが、1865年に描かれたワーグマンによるイラストが残されていて、たしかにそこに「COFFEE」という看板を掲げた小屋が載っている。

居留地にあったコーヒー店の支店だろうか、すでに日本に住んでいた外国人の間では、コーヒー習慣が浸透していたと考えられる。

当時の新聞が、時折開港記念館の展覧会などに出されるが、そこには、コーヒー豆の宣伝などが頻繁に出されているのを見ることができる。したがって、外国人を中心としたコーヒー文化のひとつがこのルートを通じて、日本に入ってきたことは想像に難くない。

仕事の合間に、ちょっと乗馬して、コーヒーを飲みに行こう、という趣味が日本の外国人の間で流行っていたのだ。日本人の間に、コーヒーが本格的に普及し始めるようになるのは、じつに1920年代であるから、19世紀中期に外国人の間に広まってから、かれこれ半世紀以上を待たなければならなかったことになる。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。