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2006/09/18

信玄の隠し湯

明日から4日間、山梨県のK市の大学で、経済学の集中講義を受け持つ。

新宿から、夜汽車に乗って、車窓を眺める。トラックが高速道路を通り去り、ヘッドライトだけが残って見える。どこか遠くの国へ向かう気分だ。

駅につくと、すでにホテル行きのバスは最終なのだそうだ。一緒にバスに乗り込んで、大学のそばでおりた女子学生は、もしかすると、明日から担当する学生かもしれないな。

じつは、10年ほど前に、場所は異なるが、同じK市で、放送大学の授業を受け持ったことがある。そのときは、記録的な灼熱気候で、冷房のない教室では、35度を超えた。

たまらず、窓を開けて、風を入れようとしたら、入ってきたのはなんとヤブ蚊の集団であったという、笑えない現実だった。黒板にチョークで字を書いていると、その手に蚊が留まるのである。手で払いのけながら、黒板の前を右往左往しながら講義した覚えがある。

わたしは避けることができたから良かったが、学生の方々には悪いことをした。みんな頑張って、お終いまで聞いてくれた。これだけでも、放大生の寛容さには頭が下がる。いつものことながら、学生の方々に多くを負っているというものだ。

さて今回、集中講義のために、心して当たらねば、と思っていたら、二、三日前から、風邪から来る腰痛が始まってしまったのだ。そこで、講義の前に、身体を整えて(?)おこうと思っていた。

聞くところによると、この街には、信玄の隠し湯があるという。「隠し湯」というと、いかにも秘密めいた、特別あつらえの温泉のように聞えるが、行ってみると、じっさいはこの地方都市の中心地にかなり近いところにある、庶民向きの大きな温泉郷であった。

部屋は値段相応としても、大風呂と露天風呂に入ると、腰痛もいっぺんに去ってしまい、肌もすべすべ。効能あらたかなり。すこしばかりの贅沢から、K市での生活が始まった。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。