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2006/09/21

エコール・ド・パリ

仕事はしてもよいが、遊び続けよ。何人かの人生の先達に教えていただいた教訓である。

Class 今日も朝9時に始まり、16時過ぎまで続いた、4コマ講義を終える。最後には、たっぷりと質問の時間をとり、充実した(と勝手に考えているのはわたしだけかもしれないが)仕事を終えた。

仕事でしゃべり通した頭を捨てて、自転車で20分ほどのところにある県立美術館へ駆けつける。「エコール・ド・パリと日本の画家たち」と題して、20世紀はじめにパリに集まった異邦人達を特集していた。

モディリアーニ、ユトリロなどのなかにあって、今回はキスリングの「新聞のある静物」とシャガールの「月の光の下の恋人たち」が良かった。非現実の配置と、非現実な出会いがきれいだった。

邦人では、藤田嗣治、佐伯祐三が並んでいて、そのなかでも、地味な作品ながら緻密で、淡泊な色遣いの二作品が印象に残った。三宅克己「室内風景」と長谷川潔「ヴォルクスの村」。

両作品ともに、幾重にも物や建物が重なって、現実に存在するもの以上に、立体感といおうか、凹凸感が出ている。日本人が途中で諦めてしまいそうな、重厚な淡泊さ(?)をうまく抜け出して、それを超越したところで描いている。日本人の枠を大幅に飛び出している点で、目を見張るものがあった。

さすがに、自転車での帰り道は、車の強迫に耐えかねて、くたびれた。

「ダン」という喫茶店がちょうど四つ角の目立つところにあった。椅子がたくさん用意され、開かれた明るい店だった。ブレンドを頼んだが、苦み系の、いまはやりの味の珈琲だった。

ビジネス街の店というイメージにぴったりだ。近くには、スタバがあり、客を取られて青息吐息の喫茶店が多いなかで、かなり(善戦どころか、)余裕を見せている。おそらく、店の明るさといい、集客の大きさからして、同じ客層を狙っている。

Dan けれども、ケーキの充実の度合いだけ、「ダン」に軍配が上がるだろう。女性客分だけ、ビジネス層を上回って、より幅広い客層を引き付けている。チェーン店か地元店か、「ダン」の立地がよいだけに対等の競争を今後も続けるだろう。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。