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2006/08/08

墓がつなぐネットワーク

図書館や文書館というところが、過去の人とのコミュニケーションの場であることは、以前書いたことがある。考えてみれば、もっと身近に過去の人とのコミュニケーションの場がある。

墓というところはかなり親密なコミュニケーションの場である。墓で過去の人とのコミュニケーションというと、オカルト的なものに聞えてしまうが、けっしてそうではなく、かなり現実的な関係が存在する。

たとえば、墓の維持ということには、地元に住んでいる人にとっても、掃除をしたり陥没や倒壊から守ったりするのに、自発的な労力の提供をしなければならないような、現実的な協力関係を要請されることである。さらに、季節によっては、盆のように檀家総出で管理運営と、維持を図っていく必要もある。

1 ましてや、地元に住んでいない者にとっては、戻ったときには「墓」をめぐる関係の維持を、親戚や檀家やその他の方々と修復しておく必要がある。わたしのように、これらのことをまったく避けてしまうのはたぶん相当例外である。(もっとも、このように踏み切ってしまうのにも、かなり勇気のいることであるため、完全に避けてしまうことはできないのである。)

ふつうは、「墓」をめぐる関係を維持することが、いろいろな意味で望ましいのは言うまでもない。とりわけ、昔の人たちの噂話を聞けるという、副産物は何ものにも代え難い。娘の言葉を借りるなら、そんな話があったの知らなかったー、と言うところだろうか。T伯父さん、M叔父さん、また来年も面白いお話を聞かせてください。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。