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2006/08/06

コミュニティバスという知恵

娘がO市へ来るというので、バス停まで迎えに行く。

いつもの大型ワゴンタイプのコミュニティバスが姿を現わすと、急にヘッドライトを点滅させた。運転手さんが「お嬢さんが着きましたよ」を目の前に停車してくれる。(けっして、お嬢さんというタイプではないと思うが・・・)娘は、すっかりほかの乗客達の話に溶け込んでしまっていたようだ。

このO市が経営するコミュニティバスを、わが一家はかなり愛用している。もっとも、家族でひとりも車を運転できないという、現代家族にしては珍しいという事情も作用しているのだが。

O市では、乗用車の普及とともに、民間バスの路線が廃止され、バス会社も撤退寸前である。その結果、地域内や地域間の交通、ひいてはコミュニケーションが断絶の危機にある。現在では、このコミュニティバスと、観光客専用のルートが確保されているだけである。

わたしたちは、車社会の真っ只中へ、車を持たずに飛び込む、というドンキホーテ的時代錯誤を行っているのは、ほぼ間違いないところである。ところが、である。以前、この観光用のルートバスへ子供達と乗ったところ、地元の方ですか・・・と話しかけられた。つまり、観光客ではない、という立派なお墨付きをもらったようなものである。

現在では、地元の人に準じた者として、堂々とコミュニティバスを愛用している次第である。コミュニティバスの存在を知らないときには、駅から相当離れた今の宿泊地へ行くのがたいへんだったが、一日に数本しかないこのバスも、慣れればずいぶん便利なものである。(何しろ、日曜日と祭日には走らないのだから、観光用にはまったく使えないのだ。)

ときには、20数名乗りの定員で、満員に近いときもある。このコミュニティバスは採算が合うところまでにはおそらく届かないだろうけれども、地域文化活性化の知恵として、将来賞賛されることはほぼ間違いないと、わたしたち一家は考えている。

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