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2006/08/09

少人数の面接授業

久しぶりに少人数の教室で、授業を行うことになった。たとえ盆休み間近であるとは言え、ウィークデイの二日間を完全に休みをとって、放送大学の面接授業に参加することは、勤めている人にとってはたいへんな負担であることは間違いない。

今回、長野学習センターで6名の方々と、合計11時間25分のスクーリングを行ってきた。少人数教室のメリットは、全員の人へ質問する余裕があるという点である。多人数のクラスでは、そのうちの特定少数からしか質問や意見を聞くことが出来ないため、それらの人びとの誘導に従ってしまう場合が多い。

それに対して、全員から意見を聞くことが出来ることは、クラスの方向性を定める上で、ほんとうにやりやすい。通常はAさんの意見を聞くだけで、それに対して、わたしの判断を付け加えて、一連の話が終了する。そうしないと、あまりにたくさんの意見が出てくると、授業の中心性が失われ、話が散漫になってしまうのだ。

ところが、Aさんはαだという、Bさんはβだという、さらにCさんはγだという、このことによって、それぞれAさんがBさんに対して、BさんがCさんに対して、さらにCさんはAさんに対して、自分の意見を多様に付け加えていくことが、少人数クラスでは可能である。意見が発散しても、せいぜい6名の範囲内で収拾することが予想できるからだ。

つねづね考えることだが、面接授業のメリットは、学生と先生が直接面談することにあることと、さらに付け加えて、ほかの学生の意見や質問を同時に聞くことができる点である。むしろ、後者のメリットのほうが、おそらくあとから考えて、学生の人たちに印象を残すのではないか、とわたしは密かに考えている。

最後に、全員の人から、授業全体の感想も聞くことができた。全部の面接授業が少人数だと困ってしまうが、たまには、このような少人数クラスも良いのではないかと思う、むしろ意図的に少人数クラスの授業を設け、多様な授業のあり方を探るべきでないかとも思う次第である。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。