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2006/07/15

ゼミ合宿

今日から、大学院のH先生を中心とする全体ゼミが、二日間の予定で始まった。朝、10:00から始まり、夕方の17:00ごろまで、両日じっくりと議論する。

今年は、27名が発表し、教室には先生方、学部生などを含めて、つねに30名ほどが詰めていて、たいへん活気のあるゼミ合宿となった。Img_0744

「おもろい」ことを追究して欲しい、というのがHゼミのモットーである。目から鱗を目指し、目が覚めるような、そしてさらに明晰で腑に落ちる「論文と発表」が求められている。もっとも、これはH先生の願望であって、じっさいにそのとおりになるわけではない。けれども、そういう姿勢が大事なのだ。

発表会では、ほかの人の気を惹かなければならないので、当然「見映え」が必要だ。とはいえ、「おもろい」ことと同様に、「見映え」と言われても、曖昧模糊としていて、なかなかわからない。

おおよそ、「見映え」にはつぎのような共通点があるのではないかと思われる。思いつくままにあげてみたい。

第一に、キャッチフレーズが決まっていると、やはり抜群の効果がある。言葉は人目を惹くうえで、まだまだ重要である。それも、使い古された用語ではなく、見ている人の期待を裏切るようなフレーズの場合に、より効果がある。たとえば、「税の滞納防止策」とすると、論文の題名というより、役所の報告書・マニュアルに見えてしまう。「徴税システムの革新」とすると、同じ内容だが、論文の題名らしくなる。

第二に、こころ躍る論理性と、心に滲みるストーリー性は、人の心を掴む。放送大学の学生は、この点では充分に経験を積んできているので、それをいかに論理を繋いで論述まで持っていけるかが勝負である。たとえば、すべてを一般的な記述に置き換えて、分類してしまうことに力を注ぐよりは、ひとつの経験的な事例がすべてを現わすことのあることを利用すべきであろう。

第三に、発表でしゃべるときの勢いも、重要な要素だ。迫力がないと、なかなか人びとのあいだに、その考え方は浸透していかない。それに、15日、16日と二日間に渡ると、聞く方にも疲れが出てきてしまう。眠気と戦っている人びとを、こちらへ注目させなければならないのである。

つまり、「おもろい」とは、自分だけおもろいのではなく、ほかの人もおもろくさせなければならないのだ。

そして、今日はとんとんと無事終了し、恒例の懇親会をホイトウを貸し切って開き、さらに元気な人たちは二次会へと繰り出した。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。