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2006/07/27

行き先の見えない会議

「行き先のない会議」と聞いて、ぞっとして尻込みしない人はいないだろう。

今日、たまたま10数大学が集まって、ひとつの将来計画を立てようという合議が行われた。目的も異なり、方法も異なり、参加する分野も異なる人びとがどのようにして、ひとつの合意に達することが出来るのだろうか。ここには、たいへん難しいものがある。

多くの会議には、もちろん「行き先」が確実に在るわけではない。もし確実な議論のゆくえがあるならば、会議を開く必要がない。

今の時代、会議が嫌われる理由は、このように開く必要がない案件が多いにもかかわらず、相変わらず会議が開かれたりするからだ。このような理不尽なことがあるから、嫌われるのだ。

そこで、行き先や、最終到達地点などがあらかじめわからないような会議で、どのようにしたら、曲がりなりにも結論を得られるか、という現代的でかつ切実な問題を考えてみよう。

  • このような場合に、確実な方法として、もっとも採られるのは、あらかじめ着地点の予想を立てておいて、そこへ議論を誘導する方法である。通常、議長となる人が会議の長びくことを阻止するために、この方法が採られる。
  • すこし乱暴だが、ちょっと先まで議論をあえて進めておいて、途中でずれが生ずるようであれば、途中で引き返して、戻ってくる方法である。
  • 最初から、はじめに設定してきた点を維持しようと考える。ひたすら、変化することを抑制しようとする方法である。
  • それでも、合意が得られないのであれば、最後は後退を覚悟することになるのも仕方ない。

いずれにしても、もし結論まで持っていきたければ、全員の参加者が自らの立ち位置を自覚して、議論相手の力量を推し量り、譲るべきところは譲らなければ、行き先は定まらないだろう。

あなたは、上記の4つの方法のうち、どれを採るだろうか。また、他にも可能性があるならば、ぜひお教えいただきたい。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。