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2006/06/13

交詢社というクラブ

クラブ的な結びつきとは何か、これが今日のテーマである。

先週の予告どおり、Y先生に連れられて、銀座6丁目からすこし入った「交詢社」での楽しい会食に参加した。

ちょうど人数が13人で、女性が一人だったこともあって、最後の晩餐だと、Y先生はおっしゃっていた。親密な仲間が食事をしながら、談論する場所。それがクラブだと思う。

交詢という言葉自体、互いに誠意を尽くして、交際・談論を親密に取り交わすという意味があるそうだ。このような小さなパブリックの場所を維持することが、クラブの本質だと思う。

それにしても、クラブを維持する志もさることながら、この交詢社の建物はすごい。保守的だが、おしゃれだ。新しく改造されたときに、建物の至る所に、古い建物からの遺物が埋め込まれ、伝統を引き継いでいる。

060613_182601_2 玄関からクラブのサロンに到達するまでの荘重さと過剰なものものしさは、場所柄仕方がない。けれども、Y先生が取ってくださった「小食堂」は別格であった。

「小」というのは、謙遜と慎み深さの表現である。人数に対して破格の広さと、控えめな光の演出による格子ガラスが、シンプルさをあわせもったスケールの大きさを表し、さらにこげ茶色の太い梁と、分厚い板のドアが密室性を保証している。たいへん贅沢な場所であった。

ここまでくると、やはりクラブの本質は「場所」だなあと思わざるをえない。あの分厚く立ちはだかる扉をよいしょと押して開かなければ、談論を楽しむこともできないのだ。

さて、それでは、ここで13人が何を話したのか。それはご想像にお任せするより他ないが、おおよそ、仕事に100%集中して暮らすほうが、人生が楽しくなるか、それとも仕事を遊びと考えたほうが、人生が楽しくなるか、この二つの話題に分かれたのではないかと思われる

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。