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2006/06/18

学習センターの雰囲気

富山学習センターでスクーリング(面接授業)を行ってきた。

緑豊かな富山県立大学のなかにあって、晴れた日であれば、ちょっと散歩して歩き回りたくなるような(実際、そのような学生の方を見かけた)キャンパスが周辺にある。

カッコウが鳴くそうであるが、この静けさは何ものにも代え難い。

この学習センターには、ほかの学習センターにはない不思議な雰囲気がある。この雰囲気の多くはセンター所長のO先生からアウラとして発せられているようだ。

ゆったりした感じが漂っていて、にこやかさを絶やさない、とでもいえば、雰囲気がわかっていただけるだろうか。このような雰囲気が事務長から始まって、ほかの職員の方々にも共有されているのは驚きである。

わたしの講義は順調にスタートしたのだが、事件は突如起こるものである。二日目からの講義で、急に声が出なくなってしまったのだ。

仕方ないので、声のトーンを落としてマイクを使い、つぶやくようなかすれ声で続けるほかなかった。

このときの学生の反応に、この富山学習センターの特徴が現れていると感じた。寛容であり、鷹揚という言葉が適当かわからないが、真剣に耳を澄まして聴いてくださった。

辛いときには、質問をしてしゃべるのを休憩した。ときには、質問を強要することもあえて行ったが、そんなときにも、学生のなかにはおもむろに「それじゃ、折角だから」といって、質問や答えに対して迷惑そうな顔をしながらも対応してくれる場面もあった。けれども、その答えは中心を外さずに余裕を持っていた。

最後は、放送大学の良い慣例のひとつだが、拍手をいただいた。これは、声が出ないにもかかわらずよく頑張ったということと、これからも続けるようにという、激励の拍手だと思った。

今のこの時代に、ほかの大学と比べてみればわかるように、このような理想郷的な授業環境にある教員、そして学生の方々は数少ないと思う。富山での体験は得難いものではあった。おそらく、これからもこの富山学習センターの雰囲気は、呼ばれた先生方を良い意味で驚かすことは間違いない。

P.S.キャンパス・ネットワークのなかへ、ホームページを移すそうですが、それまでは、こちらで見ることができます。http://ww2.ctt.ne.jp/~drum/u_air/

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。