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2006/04/15

ソーシャル・キャピタル

T先生とソーシャル・キャピタル(SC)について話した。SCとは、人びとが社会活動を行う場合に共通の基盤となるような信頼や、規範のようなものである。

これまでにも、T先生との間で何度か話題になってきたことだが、今回は特にたいへん興味を持った。

発展途上国では、二つのSCがある。「古いSC」と「新しいSC」である。SCの蓄積が経済発展を促進することがよく知られているが、それは時と場合によりけりである。

コミュニティが残り、古くから醸成されてきているSCが強く残っていれば、それを活用した経済の発展する可能性は十分あるはずである。ところが、往々にして、「古いSC」がそのまま残っている地域ほど、それがむしろ足枷となって、かえって発展が遅くなる。

それに対して、「新しいSC」がうまく形成されている地域ほど、SCの存在しない地域よりも発展がうまくいく場合が多いのだという。

もちろん、「古い」と「新しい」という時間がどのくらいのことをいうのかなど、いくつか問題はあるのは事実である。けれども、次の例などは、「新しいSC」がうまく形成されているところでは、社会活動が活発になることを示していると言えるだろう。

たとえば、市場の形成などを考えれば、取引にかかわる「信頼」が古い体質のところでは阻害される場合があるのに対して、新しい取り決めがすんなりと受け入れられ、人びとの取引規範が速く形成されるところでは、市場も有効に機能するだろう。

ほんとうはもっと具体的で、楽しい話をたくさん聴いたのだが、それはT先生の論文で見ていただくことにしよう。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。