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2006/04/14

ホーム図書館の勧め

ホーム図書館を持つとたいへん便利だ。そして、どういうわけか、そこに入ると落ち着くことがある。

今日、わたしたちの住んでいる都会あるいは農村では、一つの街にほぼ必ず一つの図書館が作られるようになった。

けれども、週のうち一度は必ず3時間ほど過ごしたいと思わせるような、居心地の良い図書館はなかなかない。

もしこのような図書館があれば、かなり幸せな時間を過ごすことができるだろう。

なぜ図書館では、落ち着く感じがするのだろうか。一つは、昨日書いたことに関係するが、過去の人に出会えるからである。

新たな人とのつきあいは、たいへんくたびれるが、慣れた人とのつきあいは安らぐ。とりわけ、ホーム図書館と呼べるような親密な図書館では、いつもと違った時間が流れているように思える。

それは、ぷーんと匂ってくる書物の香りのせいかもしれないし、本に積み重ねられた歴史のせいかもしれない。けれども、確実に言えるのは、言葉の幅広い宇宙が存在し、奥深い知識が過去の人びとによって語られているのを見ることができるからである。

それは、何物からも得られないような期待があるからである。

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プロフィール

  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。