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2006/04/27

犬と猫を媒介とした人間関係

千葉学習センター職員の「遅ればせ」の歓迎会に出席した。今年は所長をはじめとして、三人の方が新任である。この時期になったのは、おそらく送別会と接近していたからと推測している。幕張の中華料理店で開かれ、三つのテーブルに分かれて座った。

わたしのテーブルでは、S先生が犬好きだ、という話から始まって、ペットの話題がふくらんだ。

犬族と猫族がいるよね、と尋ねると、4名のうちちょうど2名ずつに割れた。文脈は忘れてしまったが、N先生はシェパードは別格ですよね、と珍しく差別的な発言をなさるし、Sさんは、猫は癒されますよね、とほんとうにそこに可愛い猫がいるかのように話す。

じつに、犬と猫の話題は尽きないのであった。なぜ尽きないのか、不思議に思う。

気づいたのは、みんな自分のことのように、自ら関係した犬や猫を考えていて、かなり親密な関係にあるものとして語っているということである。あたかも、家族のことを話しているようでもあった。

ここで、やはり自分や家族のことを可愛いと話すわけにはいかないと思う。けれども、犬と猫のことならば、自分のこと以上に感情移入してしゃべっても許されるのだと思われる。

犬と猫は、かなり「親密」な話題としても取り上げることもできるし、同時に、「共通」の話題としても通用するのだ。こんなわけで、わたしたちのテーブルでは、親密かつ共通の「話題のネットワーク」が形成されて談論百出の状況は喜ばしかったが、かなりパーソナルな好みも明らかにされてしまったのだ。

わたしも、以前うちにいた猫の写真を公開する羽目になってしまった。けれども、その時のみんなの反応が、今いちだったのは、どうしてだろうか。

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  • 坂井素思
    放送大学教員で、社会経済学領域を研究しています。